切り抜き・キーのエフェクトを見比べる
映像エフェクトの分類「合成」から、切り抜きとキーの5つ(斜めクリッピング・クリッピング(比率)・ウェーブクリッピング・ルミナンスキー・方向色分離キー)を、同じ素材に入れて見比べます。それぞれ、左に元の絵、右にかけた絵を並べ、初めの値を書きました。
- 画像や動画のアイテムを選び、「映像エフェクト」の + で検索欄に名前を入れ、候補が出たら Enter を押します。
- 「斜めクリッピング」「クリッピング(比率)」「ウェーブクリッピング」は、決めた線や割合でアイテムの一部を切り取ります。px で切る普通の「クリッピング」は、記事「画像の上下左右の端を切り取る」で使っています(初めの値は上・下・左・右 0 px・中央寄せ オン)。
- 「ルミナンスキー」は明るさで、「方向色分離キー」は背景色を手がかりに、絵の一部を透明にします。キー色との近さで抜く普通の「クロマキー」は、記事「緑の背景を抜く」で使っています(初めの値はキー色 #00FF00・閾値 30.0 %・なめらかさ 2.0 %)。
- 見本はどれも止まった絵で、左が元の絵、右がエフェクトをかけた絵です。初めの値のままでは違いが分かりにくいものは、値を変えて撮り、図の下に値を書きました。
斜めクリッピング
決めた角度の線で切り、アイテムの片側だけを残します。
初めの値:X 0 px・Y 0 px・角度 0°・ぼかし 0・幅 0 px

左:元の絵、右:角度 30°(ほかは初めの値) 
左:元の絵、右:角度 30°・幅 300 px(ほかは初めの値) 初めの角度 0° では、水平の線で半分が切れます。幅をプラスにすると、線を中心にした帯だけが残ります。X・Y で線をずらし、ぼかしで切り口をやわらげます。
クリッピング(比率)
上・下・左・右を、アイテムの大きさに対する割合(%)で切り取ります。
初めの値:上 0 %・下 0 %・左 0 %・右 0 %・中央寄せ オン

左:元の絵、右:左 25 %・下 40 %・中央寄せ オフ 切り方は「クリッピング」と同じで、単位が px でなく % です。大きさの違う素材でも、同じ割合で切れます。中央寄せがオンだと、残った部分が真ん中に寄ります。見本はオフにして、元の位置のままにしました。
ウェーブクリッピング
波打つ線を境目にして、アイテムの上側(または真ん中の帯)だけを残します。
初めの値:モード 一方向・クリップ位置 50 %・バンド幅 20 %・振幅 5 %・周波数 3.00・位相 0.000 rad・回転 0°・ソフトネス 0.0020・反転 オフ・ランダム オフ

左:元の絵、右:振幅 10 %(ほかは初めの値) 
左:元の絵、右:モード 双方向・バンド幅 30 %・振幅 10 % 振幅は波の高さ、周波数は横幅に入る波の数です。モードを双方向にすると、境目を中心にしたバンド幅の帯だけが残ります。位相を動かすと、波が横へ流れます。見本は、初めの振幅 5 % では小さい画面で見分けにくいので、10 % にしました。
ルミナンスキー
明るさを手がかりに、暗い部分(または決めた明るさの部分)を透明にします。
初めの値:しきい値 50 %・なめらかさ 50 %・透過モード しきい値より暗い部分を透過・反転 オフ

左:元の絵(中心が黒、外が白)、右:初めの値 
左から、元の絵・暗い部分を透過・しきい値部分を透過・しきい値範囲部分を透過(どれもしきい値 50 %・なめらかさ 20 %) 黒い背景を抜くときに使えます。透過モードを変えると、しきい値の近くの明るさだけを抜けます。反転をオンにすると、透明と不透明が逆になり、白い背景を抜けます。
方向色分離キー
背景の色を手がかりに背景を取り除き、前景だけを残します。
初めの値:背景色 #00FF00・前景層数 1・スケール決定 物理境界・ノイズ閾値 0.020・色シグマ 0.100・エッジ柔らかさ 0 %・スピル除去 50 %・スピル許容 0.000・前景出力 オン

左:元の絵(緑 #00B140)、右:背景色を #00B140 にしたほかは初めの値 
左:元の絵、右:前景出力 オフ(残る形が白で出る) 背景色を、素材の背景の色に合わせます。見本では札と星も少し透けました。前景出力をオフにすると、残る形が白で出るので、抜け具合を確かめられます。